イギリスJapan2001![]()
電動車椅子サッカー体験・交流ツアー
2001年10月17日〜22日ロンドン滞在
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| 現地の方が参加した電動車椅子サッカー講習会 | アーセナルのホームスタジアム「ハイバリー」で |
ツアーの前の週よりテロによるアフガニスタンへの空爆で海外旅行の危険が心配されていましたが、外務省からの注意喚起もないので日本全国から集った電動車椅子サッカー選手8名がイギリスへ出発しました。
さて、この「Japan2001」とは、外務省・三井物産が主催し、英国における日本の年である今年2001年に、日本と英国の交流促進の一環として"生活文化の紹介、実演""教育交流""芸術家交流""スポーツ交流"など英国全土で行なわれている大々的なイベントです。その一部として電動車椅子サッカーを英国へ紹介することとなりました。
このツアー企画は、ジェイワールドトラベルという私が以前スペインへ行ったときにお世話になった旅行会社のたくみさんという方で、その時に電動車椅子サッカーに大変興味を示していただきました。そこでたくみさんより、「Japan2001に電動車椅子サッカーでサッカー発祥の英国で試合と講習をしませんか?」と話を持ち掛けていただき、日本電動車椅子サッカー連盟に協力をお願いしたところ、協力いただけることになりました。また、外務省の方にも非常に興味を示していただき、英国の車椅子協会と掛け合っていただきました。残念ながら英国では"電動車椅子サッカー"そのものが無いということでしたが、日本に"電動車椅子サッカー"があることに非常に驚き、大変興味を示していただきました。
このような経緯でイギリスでの電動車椅子サッカー普及活動が可能となりました。たくみさん、外務省岡様、日本電動車椅子サッカー連盟の方々、そして参加された選手の皆さん、大変ありがとうございます。
10月17日AM11:20に日本を出発し、飛行機で約12時間でロンドン・ヒースロー空港到着です。現地は17日PM15:30です。電動車椅子での旅行に慣れた私はさすがに今回は電動車椅子を壊されることなく無事に到着しました。それもそのはず、コントローラーをはじめ外せるものは全部外し、エアパッキンでグルグルの厳重梱包。たぶんテロの警備より厳しく、まったく電動車椅子に触れないようにしました。それと今回はANAを利用したのですが、とても対応が良く親切丁寧に私たちの要望に答えてくれてとても満足しました。さすが添乗員の方がいると違います。それとトランジットがなかったのが最大のポイントだと思います。いくら搭乗時に要望してもトランジット時の積み換えの係員へは伝わらず、トランジット後の到着空港でも同じです。スペイン、アメリカではこれでひどい目にあったので…(スペイン旅行記 パワーサッカーアメリカ大会 参照) しかしスズキの電動車椅子に乗るIさんのバッテリーだけは液漏れになるトラブルがありました。
到着後、専用の電動車椅子が8台全員乗れる観光バスでホテルまで移動しました。下の4枚の写真がそのバスの様子です。真横にリフトがついていて、すべてのシートが取り外し可能になっているタイプでした。固定装置ははじめて見るタイプでした。
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| バスの側部にリフトがある | 観光バスと同じ高さまで上がる |
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| 棒1本の頑丈な簡単な固定方法 | バスの室内 |
空港から約1時間、ケンジントンにある「コプソーン
タラ ホテル」に到着しました。ロンドンの中心地から5、6キロ離れたところにあります。ホテルでは日本赤十字社の飛鷹さん、喜谷さんが出迎えてくれ、翌日のイベントにもお手伝いに来てくれます。お2人ともとても親切な方で感激しました。そして明日行なわれる電動車椅子サッカーのデモンストレーションにもお手伝いに来てくれます。
全員でホテル内レストランで夕食を済ませ、さっそく街へ繰りだしました。目的は当然「パブ」です。途中地下鉄の駅やショッピングできるところを散策しながらある1軒のパブに入りました。
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| どこのパブも雰囲気がいい | ギネス最高! |
ギネスやいろいろなビール、そしてイギリスといえば「フィッシュ&チップス」も頼みました。イギリスで行ったほとんどのパブはカウンターへ飲物や食べ物を頼む時にその場でお金と引き換え、食べ物は持ってきてくれますが飲物は自分で運びます。夜は23:00ごろから閉店で、23:00以降はパブ以外の酒屋などで酒類は販売禁止になります。
18日、今日はイギリスへ来た1番の目的である電動車椅子サッカーデモンストレーションの日です。例のバスに乗り約1時間半離れたミドルセックスにある「ASPIRE」という障害者用体育館で、AM11:30〜12:30デモンストレーション、12:30〜13:30懇親昼食会、13:30〜14:30交流試合が行なわれました。
日本よりバンパー12個(高橋作製)、電動車椅子サッカーボール2個(モルテン様寄贈)、英文の日本電動車椅子サッカー連盟紹介文・2001年度日本電動車椅子サッカー競技規則(日本電動車椅子サッカー連盟)、日本代表ユニフォーム(ホーム、アウェー各4枚・(株)日本スポーツビジョン様提供)など用意し、デモンストレーションは下記のメンバー・チームで、審判は関東ブロック連絡会審判員
板本拓也(主審)、高橋愛・石川純(線審)で行ないました。
当日は平日ということで電動車椅子使用者があまり集りませんでしたが、障害者関係団体の方々や、元プレミアリーガーで障害者にサッカーを教えているのGlenn
Keeley氏、FA審判員のDavid B.Davies氏など多くの方が見学にいらしました。
まず、石井副会長よりご挨拶を、大代規則審判委員長より競技の説明をしていただきました。専門の通訳の方がいましたので、イギリスの方々の対応もバッチリです。その後に20分ハーフのデモンストレーションを行ない、「電動車椅子サッカー」の面白さを思う存分伝えました。デモ後には、ASPIREの施設の方が用意してくださった昼食を囲み、懇親会を行ないました。そこでMartinとEllyと仲良くなりました。彼らは夫婦で、このデモンストレーションを聞きつけ約200km離れたところから車でやってきました。Martinの障害は筋ジスで、ヨーロッパでは盛んな電動車椅子ホッケーをやっていたそうですが、障害が進行しホッケーができなくなり新しく出きるスポーツを探していたところ「電動車椅子サッカー」の話を聞いたそうです。彼はタッチパッドのようなコントローラーでアクションの電動車椅子を操作していました。とても気に入ったようで、「Brilliant」と連発していました。また、Glenn
Keeley氏にも電動車椅子に乗ってもらい、David
B.Davies氏には主審もやってもらいました。そしてイギリスでの普及のために役立ててもらいたいので、ボールとバンパーはASPIREにプレゼントしました。
日本へ帰ってきてから外務省の方からメールをいただき、さっそく電動車椅子サッカーチーム2チームくらいが誕生するというかんじだそうです。Martinも独自にチームを作るようなので今後のイギリスでの普及が楽しみです。
| 参加選手 | |||
| Aチーム(ブルー) | Bチーム(ホワイト) | ||
| 大代 裕之 | 大阪ローリングタートル | 高橋 弘 | FINE |
| 山口 誠 | 茨木ローザス | 石川 徹 | FINE |
| 中村 謙司 | 兵庫パープルスネークス | 保川 仁 | FINE |
| 小川 正人 | AMFCエスカルゴ | 石井 伸一 | 連盟役員・東京MFCゴール電ファイアーズ |
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| 大代規則審判委員長より競技の説明 | デモンストレーションの開始 |
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| Glenn Keeley氏とDavid B.Davies氏とMartin | 交流試合の模様 |
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| Davies氏から冗談でレッドカードをうけるkeeley氏 | 懇親昼食会 |
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| 全員で記念写真 | ボールのプレゼント |
19日は終日自由行動の日。ロンドンの電動車椅子での移動手段は地下鉄は×。古いためそのほとんどの駅にエレベーターが設置されていません。数ヶ所にはあるそうですが、時間の限られた旅行者にはお勧めできません。バスは車椅子のマークがついていましたが、乗らなっかったのでわかりません。
しかしロンドンの移動手段としてタクシーは最高です。下の写真にあるようなタイプのタクシーは、法律でスロープを積むことが義務付けられていて、電動車椅子で簡単に乗ることができるのです。健常者がタクシーに乗る感覚と同じに乗れてしまうのには感動しました。乗り方は横のドアから横向きに乗ります。私は背が高いのでギリギリですが、普通の電動車椅子なら何も問題なく乗れ、3人も同乗することができます。
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| 横のドアから | スロープをトランクから出す | 室内 |
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| こんなスロープもあった | 内蔵折畳式 | はい、どうぞ |
観光は超おのぼりさんコース。タクシーをガンガン乗り継ぎ、ロンドンの主要個所を押さえてきました。途中パブ2軒もしっかり寄りました。私として残念なのは、ロンドンにあるプレミアリーグの全スタジアム&ショップに行けなかったことです。ロンドンにはアーセナル、チェルシー、トットナム、ウエストハムの4チームがあります。
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| 王家の人々が処刑されたロンドン塔 | タワーブリッジ(タクシーで通過) |
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| エリザベス女王のいるバッキンガム宮殿 | その正門(衛兵交代見逃す! 隔日正午の5分くらい) |
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| 王家が眠るウエストミンスター寺院 | 内部を内緒で写真撮影(写真撮影禁止) |
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| かの有名なビッグベン | テムズ川と新名所ロンドン・アイ |
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| となりのゴンドラ | てっぺんからの眺め(ビッグベン周辺) |
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| ミイラとその作り方まであった大英博物館 | 入口左手にリフトあり |
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| ロンドンで噂のユニクロ(ハロッズそば) | なぜかケンジントンに無印良品 |
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| ロンドンと言えば2階建てバス |
20日はプレミアリーグ観戦デー。稲本、ベンゲル監督のいるアーセナルvsブラックバーンをアーセナルホーム「ハイバリー」で観ました。タクシーでスタジアムまで約20分、「ハイバリー」は住宅地のど真ん中にありました。細い道路一本挟んで普通の家が軒を並べているのにはビックリです。まずは辺りを散策。スタジアム真横につける大型バスに人だかりを発見。近づくと練習を終えた選手が出てくるではありませんか。サインをもらおうと参戦しましたが時すでに遅し、すぐに終わってしまいました。次に車椅子用のスタジアムの入口を探し、係員と話して13:30に東側ゲートに集合とのこと。今はまだ11:00なのでショップへ。アーセナルの「ザ・ガナーズ・ショップ」はこじんまりとした小さなショップで、店内には所狭しとグッズが並べられていました。私はパーカー、マフラーとお土産を買いました。その次はアーセナルの「ザ・ガナーズ・パブ」へ行きました。アーセナルの歴史を感じる写真やユニフォームがずらりと並び、アーセナル1色の店内でした。とりあえずビールを飲み休憩しました。
腹ごしらえも済ませスタジアム前へ行くと、騎馬警官も来ています。そこで1人の日本人女性と出会いました。イギリス人と結婚してロンドン在住10年のアーセナル・オタク(笑)の「みかさん」とです。英語のわからない私たちのお手伝いを進んでしてくれました。このあと起こる「大事件」、みかさんがいなかったらとぞっとします。車椅子席へは付き添い一人しか入れないので、うちの両親と妹1人は試合時間までみかさんのお宅へお邪魔しました。
私たちは車椅子用のチケットでなく通常のチケットだったため、隅っこにあるアウェー用の車椅子席へ連れて行かれました。時間が経ち試合前30分前になるとそこもいっぱいになったので、通常の車椅子席へ詰めてもらって入れることになりました。ラッキーです。2段ある車椅子席の上段へ移動するとすぐに試合が始まりました。スタジアムには3万8千人くらいが入り満員、雰囲気は歌を歌ったり、チャントがあったりすごくまとまっている感じ。ゴール前でシュートを打とうものならゴール前のスタンドの人々が総立ちです。ミスジャッジも多く、審判へのブーイングも面白かったです。試合はシーソーゲームとなり3-2で逆転して勝てるかと思いきや、後半終了前に同点に追いつかれ3-3のドローでした。
あとでみかさんのHPを見て知ったのですが、アーセナルのチケットは正規で購入困難ということがわかりました。すごい価値のある試合を見れて満足です。
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| EAST側のスタジアム入口 | ボックスオフィス |
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| アーセナル選手御一行様バス | アーセナルNo.5 Martin Keown選手 |
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| ザ・ガナーズ・ショップ | スタジアム手前が車椅子用入口 |
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| ザ・ガナーズ・パブ | ザ・ガナーズ・パブの入口 |
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| パブ内探検 | アーセナル・サポーター |
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| ビールを注文 | カールスバーグに決定 |
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| ど迫力の騎馬警官 | ずうずうしく記念撮影 |
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| アウェー用車椅子席から移動 | EASTスタンド左最下段2列が車椅子席 |
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| WESTスタンド2階からの眺め | 目の前をベルカンプ、アンリ、ピレスが… |
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| チームベンチの横で | 今回の「プレミア」チケット |
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| 試合後にピッチの側で | アーセナルNo26 Igors Stepanovs選手と |
試合が終わり帰ろうとタクシーを頼もうとしましたが、大変なことになりました。ここは住宅地のど真ん中、行きはよいよい帰りはタクシーがつかまらない??? ハマリました。
そこでみかさんに手伝ってもらい、タクシーの迎えを呼ぼうと電話をかけると、クレジットカードを持っていないとダメとのこと。そこでアーセナルのチームの関係者に掛け合ってもらい、呼んでもダメ。つぎは警備にきていた警察に頼み、タクシーを呼ぶことに。無線でタクシー会社に連絡し5台分(電動車椅子5人で行った)のタクシーを頼んでもらったが、30分以上まってもダメ。違う会社へかけても同じ。
そこで警官がパトカーで街中までサイレンを鳴らしタクシー狩りへ。1台ずつ連れて帰ってきてトータル約3時間くらいかかりホテルへ帰ってきました。警官のMr.Marrison,
Mr.Atkinson, Mr.Francis, Mr.Peffiferの皆さんありがとう。そしてみかさんありがとう。これが最大のトラブルです。
私たちの乗った最後のタクシーの運転手は、なんと手動装置で運転する同じ障害者のダニさんでした。日本では考えられないですよね? 彼も車椅子使用者で、手だけでタクシーを運転します。とても意気投合してアーセナルのことや来年のW杯の話題をずっとしゃべっていました。
ホテルについた後はみかさんと食事をしアーセナルのことや今回のイギリスへ来た理由などで盛り上がりました。アーセナルの観戦に来る電動車椅子使用者にも電動車椅子サッカーを紹介して、ゆくゆくは電動車椅子サッカーチームアーセナルなんてできたら面白いですね!
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| みかさん(みかさん宅で) | Mr.Atkinsonと |
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| 警察署前で(手錠のオマケ) | 脊損の運転手ダニさんと |
ほかには私はありませんでしたが、充電できなくなるトラブルがありました。2台のスズキ組は完全に充電できなくなり、6人のクイッキー組も3人くらいはトラブりました。電動車椅子で海外へ出かけるときは(とくにヨーロッパ:240V)は気をつけましょう。私はスペインで痛い思いをしましたし…
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| イギリスは穴が3個(四角)のBFタイプ |